里山歩き/木の若芽
 
「里山歩き」
                 木の若芽

旅は草と親しく
心は緑に染まる
木々の山
清水の谷
快活に越え渡り
心は光に澄む
旅をつづり生きてゆきたい
先人の行を思いながら

歩みをせばめて
もどかしいほどゆっくりにしても
ほら一歩一歩わたしは登り進んでゆく
初めて聞く鳥の歌 初めて見る草の花と出会い
 
レモンティーとロールパン
シンプルなシンプルな昼食
緑を最高のおかずに
ひんやり清い風も
 
深山の寺にぶらんこ
疲れを休めたくて腰かける
ゆらゆら ゆさゆさ
ちょっとのつもりがだんだん大きく
いつまでもこいでいる
ゆずの木の匂い 緑ゆらす風の音、光
鳥と蝶と虫
そしてぶらんこにゆれるわたし

なぜあなたといっしょじゃないのだろう
それだけが残念で
あとは抱きしめほうだい 染まりほうだい
吸いほうだい 楽しみほうだい
すばらしい秋の日の里山


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