豆/TAROぱっく
コーヒーを切らしたとして
私はコーヒーと少しの間別れるだろう
買い物に出かけるでもなく、まして買い置きなどという考えもなくて
消耗するものに心が付いて行かないのだ
私はその別れの間、少しの物足りなさと口寂しさと付き合う
平気ではないのになんとなく
静かにその時を待つのかもしれないし
イライラと足音を立てるのかもしれない
ものぐさなのではなく
好きであっても
お手軽ではいけないような
そんな好きになり方が欲しく
また何度となく行きすぎた出来事が
何度も何度も
情けないようでいて筋道のはっきりとした大人なのかもしれないのであった
明日は行こう
あるというところからないという時間がまた来るのだ
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