ホスピタル・サーキット/メチターチェリ
 
異人歓待
せいけつな青空を見ている
無限に増幅された起伏の多いハンドリング路を
手をあげて行儀よく渉りきれればお菓子をあげるよ
ゆれるアスファルトに沿って歩遊する
対空師団のようなぼくたちの影は
周回のたびにめくれて今は小さいあこがれになって
吸いたい
吸い込まれたい
それでもまだまだ黒い
雨さえ降らなければ
を見つめて軽くなった祝福に
空はずっと狭い名前をあたえていた
戻る   Point(3)