愚者の幸福/木の若芽
 
「愚者の幸福」
           木の若芽


憎まず嫌わず怒らすにいるのはやさしい
仲良く思いやって許し合うのはやさしい
それが
もともとのありかただから

争って悲しませて傷つけるほうがめんどうでむずかしい
それは
そもそものありようではないもの

わたしむずかしいことは考えられないから
憎めない
わたしめんどうなことはできないから
争えない
愚かでしょう

自然はきびしい でももともとはやさしい
この愚かなわたしを迎え入れてくれる

宇宙の神秘でなくてなんだろう

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