リツイート/ホロウ・シカエルボク
少し肌寒くなり始めた街角には
人知れず落ちる涙のようなバラッドがある
まだ見たことのないそれを僕らもどこかで分かっている
僕がここから居なくなるとき
君がここから居なくなるとき
休日のまだ早い時間
すれ違う人もあまりなく
昨日を上手く忘れられなかった
悲しい酔っ払いの吐瀉物だけが
いのちを口籠ってばかりいる
口笛吹いてる点滅信号の下を潜るとき
幸せってきっとああいうものなのよって牧師みたいな笑顔で君は言った
時は流れてゆくこと
ちょっとしたつぶやきが更新され続けるタイムラインみたいに
あのとき瞬きするみたいに
僕ら
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