少年少女/マーブル
 



方向性を定めず水面を揺らす少年少女
アイデンティティーの火花が空をのぼっていくから
頬杖ついた透明な空虚
あくびをしながら眺めればいい
空はなにひとつ言葉をもたない
殴り書きの小声の叫びだって
せいぜいとおく身を焦がして滲むくらいだ





なにも怖がらずに少年少女は迷いを選んだ
地球をなめて散らかした音符を窓から放り投げてしまえ
ピアノはとっくにゆうぐれのなか
血液を見失って
いびつな産声をあげたよ
しかと見とけ
錯乱した桜が澄んだ町を彩っているみずいろの面影



瘡蓋剥がれる頃
繰るページが青風に翻るよ
屋上で両腕のばして
鳥の
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