しばしばconvulsion/ayano
ちかいという文字は近道っぽくて
誓文にはなり得ないところがあって
パキンと折れて、ついて出た
忘れられない言葉があって
ああ、愛しいなと思った。
とまれ
かくまれ
気高くあれ
二度と明けない夜になら未練はないよ
まるごと全部抱きしめて
僕が朝になろうか
身動きとれないように絞めてあげようか
きみの肩甲骨がうずいてる
僕の鎖骨に当たって音が鳴ってる 痛いよ
その羽で飛べばいい 置いてけぼりでいいよ
もう んん
ちか(
)ないで
たのしいことだけやっていきたい
つらいことは忘れていきたい
季節が変わっていくことを全身で感じていたい
晴れの日だね、風のにおいが甘い日だねとかそういうのに
うんうんって頷いて、電車を待っていたい
気合い込めて歌うね
ふくらはぎが攣りそうになるまで背伸びをして
のどがつっかえるまで空を見て
ふっ、とおなかが弛んで涙があふれて膝から崩れても
雑踏を反転した世界で
だらしなく笑ってるね
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