世界のなまえ/梅昆布茶
 
てて
疑問符の温度で茹でては見るのだが君は好きだろうか
今月いっぱいって何か約束した気がするのだが
君の顔と約束が思い出せないんだ
それはみんな時が奪ってしまった痛みなのかもしれない

もう極東は秋だ
無言の海岸線が波にえぐられて空と会話する
それを僕達は翻訳できないうただと知るのかもしれない
皮膚に突き刺さったガラスの破片は遠くきらめいて見えるのかい
砂浜にはこころの化石の断片が無数に埋まっているのさ

僕達は本当にこの世界の子供なのだろうか
いまだに親の名前も知らずに

僕らはその回答をさがしているのだろうか






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