ウォーターフロント/渡邉建志
 
年生で、インターンで来ているのだが、
人づかいが荒い会社だ、とちょっと怒っていて、歩き方がすこし変わっているので、
疲れているだけではなく、目も少し見えなくなっており、それはたいへんな
疲れようだ、助けなければならない。
彼は気が付けばとても背が高く、どこかでみた事がありそうな気がしてきたし。
彼と秘書のお姉さんと3人で会社の中を、請求書のようなものと、
羊皮の本4冊(1冊は大きく、残り3冊はシリーズ)を持って、
分かりそうな人を探しに行く。売り場のなかを歩くと目立つので
地下へ降り、長い迷路がある。秘書のお姉さんとわたしは手を繋いで、
着替え中のおばさんたちの背中が黒いカーテン
[次のページ]
戻る   Point(4)