地平/
はるな
なにひとつ最後までは
寄りそいきれなかったわたしに
あなたがいつものように笑いかけるとき
許しが
どれほど無意味なことかを知ります
あらゆるものが
どれほど無意味なことかを
存在が
ほんとうは
不在を際立たせるためにあるのだということを
知ります
知って
ただ
その地平へへばりついている
見上げると
雲が
怠惰に白い
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