生活者のうた/梅昆布茶
る。
僕は今の仕事を新人に教え引継ぎをする。
部長からは車両の管理をうるさく言われる。
出向先の社員さんたちとたわいないジョークで笑う。
そんな日常の輪郭を感じながら生きてゆく。
その周りにぽっかり浮かんでくるうたがあればそれでいいと思っている。
アイパッドで久しぶりにJackson Browneの歌のコード譜を検索してみる。
FuseとかThe Pritenderとかゆるく適当に弾いて歌ってそんな他人から見ればほとんど意味の無い時間が僕を保っているのかもしれない。
僕は生活者であっても時々蛇の尻尾を持ったり亀の手足で這ってみたりあるいはJackson Browneになってもいいと思っている。
戻る 編 削 Point(21)