雨の音を聞きながら書いた詩/rabbitfighter
コーヒーとクッキーとタバコの三者択一をせまられて、
それらの選択肢の詳細を明示されない。
コーヒーはドリップなのかエスプレッソなのか、
クッキーはバターをつかっているのかいないのか、
タバコは香料入りかそうではないのか、
考えているうちに、なにも選択しないまま、時間切れになる。
この部屋は、あまりにも多くの直線が交差していて、
同居人たちの名前を僕はしらない。
それから、丸くなって眠る自由だけが保障されている。
名前を知らない友の、寝息に耳を傾けながら。
つまり直線は、生きている者の輪郭を辿ることが出来ない。
直線は、生きている者の輪郭を辿ることが出来ない。
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