所属しないうた/梅昆布茶
 
なんでもない詩人たちがけっこう好きなのです
ごく私的でもよいのです
ときに詩的でさえなくとも

ぼくのちっぽけな世界をあたためてくれる
ひとひらの言葉たちがたぶん
ぼくがなんとなくたいせつに感じているものに
ちかいと思えるのです

文部省や詩壇のことは
よくわかりません

ぼくはただひとの人生や
感情や日々の息遣いが身近に
かんじられることが
心地よいのです

そんな言葉たちと交わりながら
生きていたいと思っています

もやいを解かれた
船のように漂って

こころの繋留地点を
さがしているのかもしれません





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