バスタブ/
草野春心
バスタブに水を張って
女の手のひらを投げこむ
まだ、
切り落とされたばかりの
まるい骨ののぞく
その切りくちにも似た
鮮やかな真夜中
朝陽までの時間は
女の手首を思い出すためにつかう
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