月へ続く道/朧月
不安なのは
明日がわからないから
今が 苦しいから
みんなとおなじでないから
つきでていないから
月をみたか と君はきいた
毎日みていたのに
昨日はみなかった
ほらね 肝心なものは
みてないんだと
君はそういう 悲しげに
ちがうって否定もできたけど
今日は否定自体したくない
会社休んでそうじしてくれたって
うれしそうに
となりのおばあちゃんが教えてくれた道
だれかの足跡がのこるこの道に
たったひとりでたっている
昨夜の月をさがしながら君がいった
真上をみないと月がみれない
って言葉を思い出す
どこまでも
震える足であるきたい
生きてる限り前にむいて
この両足であるいていきたい
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