夢見る深海魚/ベンジャミン
」
深海魚は横についた目を少し細めました
「なら君は、自分が海の底にたどりついたらどうなるのかも、知っているのか?」
「えぇ 知っています 海の底にたどりついたら、僕は・・・」
僕がその先をもごもごしていると
「知っているならいい ほら! もうすぐ海面だ わたしの夢が叶う」
深海魚はそう言っていきおいよく水面に顔をだしました
「深海魚さん・・・」
僕が話し掛けても、深海魚はまるで聞こえていないふうで
「これが外の空気とゆうものか! わるくないじゃないか!
わたしの夢は叶ったよ そして 君の命も・・・」
そこまで言うと、ぱんっ と、はれつし
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