大僧正 疾風怒濤するの巻/コーリャ
 
律てきには死刑だ。大僧正は惑われた。とりあえず、うむ、ついに、シュトルゥムウントドランクゥウ(声真似)を体得したか、とかギャグを飛ばされるが、やはりウケないし、ていうか元ネタがわからない。魔法をつかったように皆の衆はとても静かにちょっと冷ややかな目でことの成り行きをみまもっている。大僧正はため息をついたあと。石のように沈黙して、わざと鹿爪らしい顔をして、自分の室から白いお花を一輪もってこられ、罪人の頭のうえに、ぽんと載せてあげて、それでお終いにしたのでした。}


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