街行き/フユナ
 


昔の紙飛行機を見つけたよ
不思議な文字が書いてあった
それはそれはびっしりだった
ここの野原のようだった



黒い服を好いてたひとが
白くて不安なちいさなこ
すべてがあふれるちいさなて
それはそれはにじんでいたよ



ねえ
ふりかえれば
おこられることばかりと
どうか思わないでね
紙飛行機は
あなたがいる街行き
不思議な文字の上に





ねと書いて放るよ

ねえ
ドラマみたいでしょう
街へ。
放るよ。



革命なんかない
あなたを思うことには



つたない不思議な文字は
受け取らないでも
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