チャチ/マーブル
 
巾は
多分何も文句1つ言わずに
あなたの雑巾になったことを幸せに思うのだろうか


少なくとも私は
魔女でも妖精でもなく
光でも闇でもなく
花でも月でもなく
ただの布切れにすぎなかったかもしれない
それでもいいと
思い始めたのであった



春にも
夏にも
秋にも
冬にもない
憧れだけが湿気をふくんで
ふやけた華奢な笑い声で
私はちいちゃなエレジー
吹き飛ばした



最後は祈ることしか頭にない
それしか頭にない


だってミモザは
いつだって
遠くも見ていたし
近くも見ていたから
自由だったんだと思う







ねえ青葉
聞えてるかい?









私のチャチな呼吸









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