ひかり めぐり ?/木立 悟
 
片目から
青空は青空を
さらに青く見つめ返す


双つの半月の雷光が
水の奥にまたたいては消える
白のなかの白の径
影も夜も拒む径


銀の幻に振り返り
多くの指が
ひとつの指であるかのように
幾度も幾度も
足首と咽を確かめながら
終わりの街をすぎてゆく





























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