虹のプラットフォーム/カワグチタケシ
 
を照らすだろう
夜明けの道はどこだろう
夜明けの道は遠いか


息苦しくなるような暑さは二週間しか続かなかった
それから強い風が吹いて、気温が急激に低下した
雨はまだ降り続いて、恋人の髪や肩を濡らす
空から小さな水滴が風に揺れながら落ちてくる


僕らの再会の日まで
君が風邪をひきませんように
タオルケットを喉元まで上げ
爪先を揃えて眠る人
その寝顔を夜が明けるまで見ていたい

いろいろの
積み残したことを積み残したままに
眠れ
僕が眠たくなるまで
明朝の最低気温は24℃


待ち合わせは
虹のプラットフォーム
うれしいときも
飛びは跳ねるときも
そのまつげは
いつも
涙の色をしていた

 
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