文化の星の馬/根岸 薫
 
しっぽを
こちらに向けている

しっぽ
(あれにするわ)

言われた通りにやってみたところ
天気をずいぶん正確に調べることができた
しかし 彼の知識には 時として ひとりよがりというか
かたよりをそのまま呑んでしまうような
部分があるので
破滅する
それに 天気はここではあまり
役に立たない いちいちなんでも多い
傘が小さいから


寝てばかりいて
どうしていつもいつも
寝てばかりいるの
ひるまから
でも何も言わないわ
だまってる けれど
わかっているなら
起きたらどうなの
取ったらどうなの(今となっては吹き出すようなせりふ!)
天気もいいし

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