群島/
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果
細かく砕かれた無尽蔵の穀物
どこまでも永遠に時間を溯っていく
新しい世界に漂着するまで
永遠の記憶と
受胎した野生の華やぐような香気とともに
木々から洩れてくる無数の鮮やかな光と縞目を見続けていた
Oblivious,
忘却の旋律が
きみの涙と
きみの伽藍を
通過する
寂しくないよ、
と
きみが微笑んだから
そこに流れている時間はそのまま
そのまま
白く靡いている
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