白山羊さんからのお手紙は お歌でした/るるりら
 
【白山羊さんからのお手紙は お歌でした】

うそみたいに お日さんが 輝いて
こんな風に ひかりが満ちると
にこやかな音楽の先生のタクトの間の
まるくて すくない言葉を合図に
あなたとわたしは 手と手を結んで
大きく その腕を 振る

わたしのなかのあなたを信じられるから
おおきな声では うたわないで
ずっと聴こえていた鳥の声のように歌う
あなたが虹を音階みたいだなんていう
ドの音が真ん中だなんていうから
虹の中でも ど真ん中を探して
黄金みたいに 安定しちゃう

ねぇ そこの おともだち
おともだちのと わたしの手とが 
からんで
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