こたえ こたえる/
木立 悟
一度さかいめに出会う色
人と文字が話している
言葉はただ黙って見ている
応えは応えと手を結び
白のなかにたたずんでいる
骨が静かに
橋をわたる
虫と揺らぎ 聴こえない
水の光
白の群れが
白から飛び立ち
近づくことのできない標が残り
今も いつまでも 哭きつづけている
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