こたえ こたえる/木立 悟
 
一度さかいめに出会う色


人と文字が話している
言葉はただ黙って見ている
応えは応えと手を結び
白のなかにたたずんでいる


骨が静かに
橋をわたる
虫と揺らぎ 聴こえない
水の光


白の群れが
白から飛び立ち
近づくことのできない標が残り
今も いつまでも 哭きつづけている














































戻る   Point(3)