レジおばちゃん/灰泥軽茶
 
おばちゃんは小気味よくステップを踏む

一秒たりとも無駄にせず

牛乳や豚肉、キャベツや卵を

カゴからカゴへ

手をかざすかのようにバーコードを読み取り

お会計を済ましていく

お客さんが途切れ無人のレジカウンター内でも

おばちゃんはひそかに体重移動を繰り返し

さぁいつでもかかってきなさいと

ばっちりメイクでまつ毛をパタパタさせ

待ちかまえている


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