黒/乙ノ羽 凛
真っ白だった心に
いろんな色が付着していく
気付いたら全部混ざって
黒になってしまった
雑踏の中で右から左へ
流しても流しても
取り込んでしまういろんな色を
綺麗な色も汚い色も混ざり合って
感情がうごめく人間に私は生まれた
ここまで生きるのに沢山の色を取り込んだ
私は間違っていたの?
純白に憧れて天井を見上げ
考えて考えた
人間は染まっていく生き物だからこそ
味があるんだなーって
だから黒に染まっても
光っていたら輝いていたら
何にも染まらない黒になれたなら
やっと自分らしく生きれるんじゃないかって
私の色は経験も知識もたくさん取り込んだ黒
間違っていなかったよ
ここからが新たなスタート地点
今、光り輝くよ
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