丸い帯/
朝焼彩茜色
丸みを帯びた 秋の空に
猫のヒゲも丸みを描く
床に伏せて そのまま 目やにをつける
区切れない流れる 耳鳴りではない 時の音に
丸みを帯びて 天へ還ってゆく秋の空
ふきだしのセリフに 水分を含み
吐き出す呼吸の言葉 天へ還ってゆく秋の空
平らを平らのまま 感情に傾かない 意志を己言葉で
呟いてゆく
そのままで そのままで
いい
向上心は丸みを帯びて 秋の空へ
戻る
編
削
Point
(5)