宇宙樹の秋/木の若芽
 

その歌声は踊る
木はあくまで静かにやさしく見守る
わたしは目をうるませてほほ笑む
このすべてが祈りになって宇宙へあふれ出てゆく

風景の一部になろう
宇宙をつくることに参加しよう

こがねのいちょうは
青空にさんさんと輝く
この色調はなんて澄んで神々しいことか
冬の前のいさぎよい高らかな宣言のよう
一年への感謝をたたえて

   ***

何年生きてきたか 何年生きるかより
今日小さな喜びを
明日小さな楽しみを
いくつか数えることができる
そういう生き方をしていきましょう
木を見て 今日が誕生日のだれかに贈ることばを
ふと思いついた




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