夏の思い出/
あまね
夏のなごりの草原で
天使と悪魔が背比べしてる
人恋しさがゆきつく場所は
越えられなかった声の向こう
枯れかけの街路樹で生まれた虫の
青い方へ 青い方へ
こずえを目指す早足な痛み
草原に雲を焼きつけて
太陽はひどく熱かった
終わりのあることと終わりのないこと
世界は尻尾を自傷するさかな
求めても得られないものは
いつもこっそり追いかけてきてる
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