叙事詩??物語・詩??/……とある蛙
 
ものだとしても、その手段が言葉である以上作り上げた詩の世界から言葉の背後に隠れているものとの距離を感じる必然がある。詩を作るものは言葉の本質に立ち向かわざるを得ないとします。言葉は意味を当然内包するものであるから表し得たものと表せずに失われたものの二律背反性を常に持つ。そのようなものを克服するために詩人は技法を磨くとする。

著者はある意味(どんな意味か?笑)古典的すぎるかも知れない。入澤康夫氏などは詩は表現行為ではないと言い切っています。これも疑問ですが。
しかし、パヴェーゼはこの二律背反性を丸ごと抱え込んだままの方法はないか模索します。実際イタリアの口語詩運動の影響を受けていたようですが
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