叙事詩??物語・詩??/……とある蛙
遠方から眺めている人のようであり、あるいは獄舎内部の人のようです。小さい窓でも狭い窓でもない表現が閉塞感を感じさせる言葉となっています。そして誰かが満ち足りて死んでいるのは「そこで」としか場所が特定されておらず、詩の主体が獄舎に繋がれたパヴェーゼでないとおそらく解釈できます。
この詩は四連からなりますが、その特徴は?四連いずれも現在を軸として書かれていること?四連どこにも私がいないということです(つまり感情の吐露ではないということ)詩は従来の形式には当て嵌まりません。明らかに詩人の感性に基づく叙情詩ではありません。
灼けつく土地
トリーノにいたことのある痩せた若者が話
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