叙事詩??物語・詩??/……とある蛙
すが、友人との芸術論の中で「芸術は美だけではなく美と醜、善と悪、正義と虚偽全て感ずるものだ。つまり人生だ」としています。この視点から彼の詩は美だけではなく人生を、自己だけではなく社会全体を詩の中に組み込むようにならざるをなくなります。
※一編の詩を実作するとき、詩人は詩学を意識せざるを得ない。
言い換えれば詩学とは詩についての反省であり詩についての創造的考察であり、しかも詩法を論ずるものである。
パヴェーゼはファシズムの嵐の中で社会を捉えた詩を書こうとしました。その必然的な結果として物語・詩を模索するようになります。これまでの詩は余りにも主観的であった。詩はほとんど詩人の感性であった
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