灯台/
春日線香
鳥の
輪を描くように
腕の中で時計を
守ってほしい
日に細かな気泡の浮かぶ
ガラスの器に
首の折れたストローを挿して
二重になった影を
辿ってほしい
絡めた指先から
震えとともに
雨を奏でて
しなる帆を
闇の赤に沈める
湾を
終わらせてほしい
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