束の花/
春日線香
淡い音
はなればなれに息
まぎれ
生い茂るものの朝
皺の寄った
星のスカートは
どんな夢を見ている?
高空に静止して
流れていかない雲を
つかもうとした
夏の花
削り取った窓に
首だけ出して
あなたの物語を寿ぐ
いつまでも
いつまでも
時が声をひそめて
この詩が土に
還るまで
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