SHOOT-OUT/ホロウ・シカエルボク
連中がいる、苦境に立ち向かうことやその怖れについて語ることを、愚かだと評する連中がいる…最前線に出ようなんて思いもしない連中さ、絶対に弾が飛んでこないあたりの塹壕にこっそり身をひそめて、ほとぼりが冷めるのを待っているような連中さ、そういうやつらは家に帰ってすごい戦いをしてきたみたいな顔をして嘘八百を話すのさ―つまり、欠伸してられるところに隠れて、徹底的に戦うことを避けているような臆病者どもだ…傍観者的なスタンスに立つってことはすなわち、自分じゃ何もしていないってことの証明だろう、違うかね?悪いけどベクトルが違い過ぎるよ、俺は脳味噌の痒みを取るために、少々強引な展開だって狙わなきゃ生きていけないって
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