レトリックジャズ/
美月
ライターの炎
午後拾時の駐車場
アナタの腕
安定剤の匂いに似てる
ラヂオから流れるピアノ
薄暗いライト
午前零時のベッドルーム
『キミの乳房
睡眠薬の温度に似てる』
有線から漏れるジャズ
オレンジの灯り
午前参時の高速道路
誰も居ない
ねぇ 世界に二人だけみたい
・・・沈黙する車内
差し込んだ朝日
午前六時の携帯電話
「受信」示す
『世界に二人だけならいい』
無言の涙のメロディー
サヨナラの代わりに。
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