小詩集【常夜灯】/千波 一也
 
 くだらない話


くだらない話を
しませんか

時間の無駄とおもえても
さほど影響のない
無駄ですから

こころを
試してみませんか

こころを
許してみませんか

こころを
誘ってみませんか

どうでもいい、と
おもえることが
どれだけほんとか
眺めませんか





四、 驟雨


困りごとのはずなのに
駆け出すひとの
影は、きらり

驟雨をうらむ
ことばの裏は
どこか、にやり

つかのまの騒ぎが
ぴたり、と止んだら
影はうつろい
やはり、きらり。





五、 百獣


宿るものは

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