きみが架空の主人公/しもつき七
だって、普通の女の子。
あとひとつ。
残機を知らせる点滅が、きみのいのち、そして、私の祈り。
そういう減らず口をいつまでもたたきたい、たくさん誤解をして、そ
れでも未来に笑いあうため、間違いつづけたいね。あ、敵だ。bang、
それからshoot。ゲームオーバー。汗ばむ手の中にコインはもうない。
太陽と夕日って、べつものだと思っていた。過去と未来がほんとうに
地続きならやっぱりみんなどこにもいけないのかもしれない。肉色の
カラーコードが示す私たちの中身。みんな同じだ。皆。
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