日々の雑感/るか
く驚く他ない一種の感情経験だった。それは神秘体験とすらいいうるのかも知れなかった。子どもの頃は視覚的なイメージの構成力が、いまよりも強くあったかも知れない。
私には、世界も人々も余りにも秘密の契約によって隠されているように感じられるのだ。一人ひとりの精神の難解さは、私をたじろがせるに充分である。おそらく、精神の目的が、解明され理解されることにあるのではなく、互いに出会われて結び合わされるためにあるという事情が、理解を困難にせずにはおかないのだ。だから、モノローグは寂しい。そしてその寂しさの中にこそ、生の実感が脈打っているのだろう。
それについての
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