思いでの向こうに/
るか
すべての夢が
ついえたから
始められるものが
あるように
滅びの明くる朝は
こんなにも
穏やかだから
そこで、
初めて口にしたい言葉
がある
何気ない
ストーリーのように
どこか一抹の寂しさがある
そんな言葉
いうなれば
懐かしい永遠への
挨拶
憶えているだけでは遠く
思いださなければ
はやく
思いださなければ
あの旋律
時間という約束
いのちのように
流れる
あなたの
花やぐ毛髪の匂い
すべてが一つになるような
永遠の 黎明の
地平
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