よにお/あおば
 
うのだけど
1円でも2円でも安く手に入れたいと
旧式の良品を探し求めて蹌踉けながらも
はす向かいのお店に行くと
お手頃価格のお楽しみグッズが店頭に並べられているが
手に取るとなんか物足りなくなって
次第に奥にある高級品へと目が向くようになっていて
その奥には仏頂面した顔を真面目に組んだスタッフが
冷やかし客を払い落とす仕組みになっているようだが
冷やかしにも飽き、脚の疲れとしびれを感じながら
よにおかまたれと訳の分からないことを呟きながら
自然行列化している歩行者の群れに加わり改札口に向かう
かまたれとはかわたれの覚え違いのようだがよにおの意味がまだ分からない
分かりやすくしようと詳しく書けば書くほど長くなって読む気になれなくなるのに気がついたので
よにおと少しだけ声を高めて声に出し
この次は3音節を区切って声にしてみようと考えている

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