ポイントいりません(日々誘惑する記憶たちのお墓をつくる)/モリマサ公
 
すっかり白っぽく
日が昇った
どこにでもある
朝の途中
釈迦堂のパーキングで
あたりまえみたく
温泉卵いりの
あったかいそばを食べてる
こんなふうに
わたしたちは
ある意味
どこにでもいる
恋人どうし
てきな感覚で
はじめて
なにげなく手をつないだ
車に戻るまでの
毛穴呼吸30秒
ぜんぜんおわらない超いい感じ
がはじまって
永遠におわる

本能的に深まる限界
わすれてない果てしなさ
あの日
ひろがっていく声
それをわたしたちは空と呼びます
消えない雨
ふりっぱなしの隙間
裏返る瞬間
日々誘惑する
記憶たちのお墓をつくる


地球の花びらを全部むしって
火星で花火して
太陽の中にねむる
惑星になってもかえってこないで

すごく悪い子だった常に
すごく悪い子だった常に


 
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