蛾/
はるな
陽のしたで
わらっている子ども
泣くとき大声あげるん
だろうな
ひざをかかえて
血をなめている
わたしのもとへ来る蛾は
どいつも羽が
不揃いで
うまく飛べるように
たかいところへのぼってみたのに
ここからではもう
落ちるだけだ
なあ
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