需要供給間/salco
 
の模型に移植してやろう


第2章 ― テオーニのアフィニティー ―

異臭の通報で巡査が訪ねた時
屁島瘤男は
風呂場で首なしの死体を解体中だった
宇宙人に命じられての事と言う

体躯を持たぬジララ星人曰く
PVCは造形と表情が命であるから
欲求の行使に頭部をしか要さない
ところがお前達は首から下が現実の生活機関であり
欲望の実践は行動と表現を以てするのであるからして
認識と想念の無限循環濾過槽かつ生命維持の司令塔たる頭と
体幹との切断面に浮上するところの実在単子(ターミナル)
いわゆるタマシイをつまみ出し
お前の人形に施してやったわけだ

一方で

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