あたたかい孤独の中で/
れもん
孤独はあたたかい
闇はあかるい
しずかに私をつつみこんでくれる
そしてその中で胎児のように眠るのだ
罵倒や嘲笑・裏切り・暴力
全てから私を護り
私の存在を否定しない
理想的な母親のように
人に期待するのはやめた
ありもしないことを求めるのは
己をより一層傷つけるだけだから
偉人の苦悩に自己投影して
解ったような気になり
愚かな満足感を得て安らぐのだ
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