脂喰いザルの正義/……とある蛙
 
脂喰い猿

彼らに鉱物性の脂を喰わせた

OPECのスペックは
その金でボール遊びに大金をつぎ込む
あの黒い大地という偏見に人攫いを雇い

人攫いにオファーされた子は
契約というリバイサンに喰われ
グリーンのきれいなスタジオンで
猛獣たちとダンスを踊る。

脂をたくさん喰らった猿どもは
終いには天変地異とガス核爆発
絶対安全なスペーセイシウム光線を日々
レイバンも着けずに浴びた結果
半分居眠りな猫となって
最後には仲間を売り仲間割れで
エンガチョ切った鍵閉めたと
勝手気ままに滅亡しそう

しかも

泣く女の涙は
マダガスカル島ほど大きくなく
タツノオトシゴに巣くう猿どもは
自分勝手な社会正義とやらを振り回しては
自分の首を締め付ける
彼らにとって、
まだ、アフリカ大陸の哀しみも
東南アジアのはげ山も
アマゾンのジャングルの悲鳴も他人事だ。

だから
彼らの見る夢は
とても素敵な市民生活だ。

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