よるのしっぽ/
マーブル
足音だけを削るように 影は スクリーンの向こう側だった
うたうような 雨が 溢れてた
ポツリ しずくが廻る 頭上のメリーゴーラウンド
風は 無口で みあげていた
純粋の意味を しっていたから
鳥がいっせいに飛び散る意識 空白の 洞窟の原色が 降り始める
滑空していく はやさで
緑いっぱいほおばり 青光りした 火を静かに掬い上げる
よるの しっぽを ぬらしていた
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