reflection(8)--一国一城の家老--/
信天翁
気温が寝返りを始めた
セミの放尿が始まった
レースのカーテンがヨガを始めた
海老の家老が目糞を掻き出し始めた
やがて 市道で唸り始めた
ゴミ収集車が朝の鼻歌を
そして 近隣の平安な窓から漏れ始めた
幼子の放ついじらしい放火の暴言が
あゝ アクションを始められないのは----
おいぼれた薄いシルエットだけであった
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