World's end's rain./雅寛
 
降り注ぐ雨の中、君に夢中……。

広大な砂漠の中、
君の涙を飲み干した。
僕等は星の旅人、
瓦礫の中水を求め彷徨う。

世界が儚く輝いたとしても、
君の為、生きてきたと、
目を閉じれば悔いは無いさ。

降り注ぐ雨の中、君に恋して、
濡れた睫毛が乾く前に口吻を交わそう。

長く僕等が生きてきた、
この星に二人別れを告げる。
例えこの星が儚く散ろうとも、
僕等死ぬまで酸素を使い果たす。

長い旅路に別離が来ても、
君を独りで残すならば、
僕は恋さえ破るだろう。

降り注ぐ雨の中、君と笑って、
晴れた雨が降り止まない内に目を閉じよう。

世界の終わりに
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